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ちょっと待て!本当に良いのか?その示談 南森町佐野法律特許事務所は,交通事故を専門としています。

TEL. 06-6136-1020

〒530-0041 大阪市北区天神橋二丁目5番18号南森町センタービル205

南森町佐野法律特許事務所は、交通事故(被害者側)の人身事故を専門とする法律事務所です。

20 むち打ち症

  
  • A自動車が走行中または停車中に,後方からB自動車に追突をされると,A自動車に乗車していた甲さんの体幹は,車と共に急激な加速を受けて前進します。しかし,頭部は,慣性の法則からその位置に止まろうとします。
    そして,A自動車が停車すると同時に,体幹は,A自動車と共に停止しますが,頭部は,慣性の法則により,前方に揺れます。
    丁度だるま落としと同じ状況です。

  • 【頚部の構造と傷病名】

    頚部は,1本の骨ではなく,C1〜C7の7個の椎体骨で構成されており,それぞれが椎間板という軟骨でつながっています。
    直径は,約12cm程度です。

    この頚部に過屈曲と過伸展が加えられた結果,軟部である椎間板等は,捻転,断裂,内出血をし,脊髄から枝分かれした末梢神経の神経根が圧迫を受ける事になります。

    そして,外傷性頚部症候群,頚椎捻挫,頚部挫傷等(いわゆる「むち打ち症」)の傷病名の診断がなされます。

  • 【症状】

    挫傷した神経根の支配領域である上肢に痺れ,疼痛,筋力低下,筋萎縮,腱反射の低下または消失を発症します。
    C5/6では,三角筋,上腕二頭筋
    C6/7及びC7/8では,上腕三頭筋,長橈側手根伸筋,短橈側手根伸筋,尺側手根伸筋
    C8/Th1では,小指外転筋

  • 【診断方法】

    MRIまたは針筋電図検査で支配領域の上肢に神経原性の麻痺の確認がなされれば,12級13号が認定されるようです。
    ただし,圧迫所見が画像で確認されても,外傷性所見ではなくて,年齢編製と判断されたときには,14級9号の認定がなされます。
    画像所見や針筋電図検査で異常所見が認められなくても,自覚症状と頚部神経学的所見が神経根症に一致している場合には,14級9号が認定される場合が多いようです。

  • 【除外診断の必要と問題点】

    頚椎から出ている神経が上肢の運動領域を支配していることから,ヤブの整形外科医にかかると「むち打ち症」と決め込んで,他の疾患について,無視することが多々見受けられます。
    例えば,事故後6か月を経過しても,肩の痛みが取れない被害者の方が,当事務所に相談にこられました。保険会社からは,症状固定を強く要求され,主治医は,まだ,治療が必要だといわれているようでした。
    でも,私が,症状を聞くと,過去に取り扱った肩の「腱板損傷」の症状と寸分違わないのです。主治医のクリニックでは,MRIがなく,腱板損傷の確定診断に必要なMRI撮影がなされていなかったのです。
    主治医に言って,MRIのある病院に紹介状を書いてもらい,MRI画像を撮ってもらったところ,案の定「腱板損傷」の所見がついてきました。
    でも,受傷後6か月が経過していたため,自賠責の認定では,6か月経過しており,因果関係がないとの判断でした。
    訴訟で争うわざるを得なくなりました。
    ヤブの整形外科医とヤブの整形外科医に助太刀するような自賠責の認定には,呆れるばかりです。

    バレ・リュー症候群

  • 【症状】

    事故受傷直後は,首が痛い程度で特別な症状がないにもかかわらず,3〜4日して倦怠感,疲労感,熱感,不眠,脱力感,眩暈,耳鳴り,難聴,眼精疲労,流涙,視力調節障害,痺れ,肩こりなど様々な症状が起こることがあります。
  • 【病態】

    頚椎の前側面の左右両側を交感神経が発止っています。頚椎間から伸びている神経根とは交通枝を持ち,互いに連絡があります。
    事故受傷により交感神経の周囲に出血や浮腫が発生して直接交感神経を圧迫することがあるのです。
    頚部の交感神経は,冠状動脈の拡張・収縮の役割を担当していることから,これが圧迫等により刺激を受けてバランスを壊すと血行障害を発生させ,人体が正常に機能しないことになります。
    バレ・リュー症候群では,交感神経が暴走気味になるため,体温が下がらず,眠りのモードに切り換えることができません。その結果,不眠が続き,睡眠障害を原因とした自律神経失調症の症状が出現するのです。

  • 【治療】

    頚部交感神経の過緊張状態を緩和させる目的で,星状神経節ブロック,硬膜外ブロック,トリガーポイントの注射が行われます。

  • 【問題点】

    バレ・リュー症候群の治療は,麻酔科,神経内科,心療内科等が担当します。しかしながら,担当する科によって,対応が異なるので,要注意です。
    そして,通常の交通事故の治療は,整形外科や脳神経外科が担当するため,バレ・リュー症候群に対する専門家ではありません。そのため,バレ・リュー症候群に対して理解のない医師に当たると「どこも悪いところはありません。気になされないように。」等と惚けた回答がなされることが多々あります。
    また,保険屋は,他覚的所見としてXP・MRIで確認出来る画像所見だけしか認めようとしません。
    また,画像所見が出てくると,今度は年齢変性を主張し,本件事故との因果関係を争ってきます。
    困ったものです。
  
  • ちょっと待て!本当にいいのか?その示談
  • 南森町佐野法律特許事務所は、商標登録済みです。伝統的な判例をもとに、交通事故被害者の立場に立って交通事故問題を解決します。交通事故被害者の方に新しいライフスタイルをご提案します。

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NEWS新着情報

2011年7月18日
交通事故のサイトをオープンしました。
2010年12月 日
読売放送(10ch)に登場しました。
2011年*月*日
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